Lagoon KOZA （ラグーンコザ）

「ビジネスアイデアの壁打ちがしたい」「起業したいけど何から始めたらいいのか分からない」「事業拡大したい」など、起業から経営に関する様々な相談ができるインキュベーション施設が、沖縄市・コザの「Lagoon KOZA」。
「起業家の成功から失敗まで伴」をコンセプトとし、経験豊富なスタッフによる個別相談や関連機関との強いコネクションを強みとしている。

Lagoon KOZAがあるのは、スタートアップや起業で盛り上がる沖縄市コザ。県内最大級のスタートアップの祭典「Startup Festa」や、都市型カンファレンス「KOZA ROCKS」など、施設はさまざまなイベントも主催している。
1階は誰でも利用できるコワーキング＆起業・経営相談スペースとなっている。

黙々と作業に集中したり、ホワイトボードを使用して会議を開いたり、自由な使い方ができるのが特徴だ。利用料を払えば、無料Wi-Fiや書籍閲覧もでき、フードとドリンクも持ち込み可能。カフェも併設している。
また、受付にはスタッフが常駐しており、これから起業を考えている人は気軽に相談することができる。

Lagoon KOZAコーディネーターの助川さんは、「最近は、第二の人生として起業を視野に入れるサラリーマンの方も多いんですよ」と話す。
沖縄の人の起業に対するハードルも、当施設のようなサポート拠点の支えもあり、年々低くなっている印象だ。

Lagoon KOZAが実施する支援メニューは主に3つ。

①女性やママ大歓迎の起業相談イベント「ゆくるば」（無料）
沖縄ガールズスクエア代表の岩渕裕子さんと開催する、女性向けの起業相談イベント。女性ならではの視点や感性を大事にしながら、働き方や起業準備について考えるスクール式のプログラムだ。
2023年の夏に第一回を開催し、以降、Lagoon KOZAに起業相談する女性も増えてきているという。
助川さんも「女性だからこそ気づく社会課題もありますし、女性が起業に対して前向きに取り組むことで様々な相乗効果が生まれている気がします。次年度以降も力を入れていきたいイベントです」と期待している。

②２ヶ月で起業に必要な知識やスキルを身に付ける「スタートアップラボ」（無料）
「起業したいけど何から手をつけたらいいか分からない」、「アイディアはあるけどビジネスモデルが描けない」などの思いを抱える起業家の卵を対象にした講座。
2ヶ月にわたる全6回の講座を通して、起業に必要な準備や経営の知識を身につけていく。実際にスタートアップを立ち上げた社長や投資家、スタートアップ界に精通した専門家など、頼りになる講師陣が指導してくれる。

③創業期特化型起業講座「STARTUP BOOT CAMP ゼロからの起業」（有料）
こちらは、施設を運営する琉球ミライ株式会社が主催する起業支援イベント。これから創業を予定している人や創業初期の人を対象にしており、約4ヶ月を通して起業家としての自分ととことん向き合うプログラムだ。
具体的な内容としては、事業設計から顧客開発のノウハウ、ファイナンス計画、投資家らの心を動かすプレゼンの仕方などが学べる。

これら3つのスクール事業を軸として、スタートアップや起業家の成長に寄り添う。

「アイデアや夢があるのに行動を抑制してしまうって、とてももったいないことだと感じます。起業に対して悩みがあったりモヤモヤしている方は、一歩踏み込んで相談してほしいですね。必要な機関と繋ぐことができますし、壁打ちをしながらビジネスを形にするサポートができればと思います」と話してくれた助川さん自身、学生時代にやりたいことに踏み出す勇気がなく、ずるずると気持ちを引きずったまま大学を卒業してしまったという後悔があるのだそう。だからこそ、相談する側の気持ちに寄り添ったサポートができるのだろう。

「起業家の皆さんやスタートアップを考える人にとって、一番の応援団でいたいです。皆さんがやりたい事業に対して専門性を持ち、自ら扉を開けていく姿に、私自身、驚きと共感、喜びを感じながら相談に乗っています」と笑顔で語ってくれた助川さん。起業に関して少しでも思うところがあれば、頼もしい味方に会いに行ってみてはどうだろう。

起業に関して相談してみたい人や、起業家とつながりたいと思っている人は、気軽に施設に足を運んだり、定期的に開催されているイベントをチェックしてみることをおすすめする。

利用者の声