令和2年の国勢調査によると、沖縄は、47都道府県中44位の面積に対し人口は全国25位の1,468,410人、人口密度は千葉・福岡に次いで全国8位。初めて沖縄本島の中心、那覇を訪れると、南の果ての地方都市とは思えない発展ぶりに誰もが驚くはず。しかも沖縄は、他の地方都市にはない多くの可能性を秘めた地でもあります。
1. アジアへの玄関口としての地理学可能性
ASEAN加盟10ヵ国に中国を加えると、EUやNAFTAといった経済圏をはるかに超える20億人の巨大市場を形成しているアジア。沖縄は、その地理的中心地に位置している。優れた航空物流＆海上輸送ネットワークも構築されており、国際物流拠点機能の強化やITインフラ整備にも取り組んでいます。今後、アジアと日本をつなぐビジネスの玄関口、HUBとしての役割が期待されています。
2. 本土と異なる資源や文化、さらには社会課題がチャンスに
沖縄には、海の資源はもちろん、本土とは異なる植生の豊かな自然環境が存在します。亜熱帯地域の自然的特性が生む生物資源は、産業利用への大きな可能性を秘めています。また、国内外からの観光客向け事業はもとより、沖縄が抱える数々の社会課題は、転じればまだ掘り起こされていない大きなビジネスチャンスが存在するといえるでしょう。
３. 官民が連携したスタートアップ支援策の充実
県はハード面の整備と並行して、官民連携によるスタートアップ支援援体制の強化を打ち出しており、創業支援施設や人財育成プロジェクトに力を入れています。資金調達活動を兼ねた沖縄独自のピッチイベントや、支援金や補助金など、多面的なサポートが無料で受けられる環境が充実しています。
４. 税制上の優遇、補助金や助成金制度の充実
沖縄振興特別措置法に基づき、経済特区制度や地域税制が設置されており、他県にはない高率の所得控除や投資税額控除といった特例の恩恵にあずかることが可能。また、補助金や助成金制度も充実しており、多くのスタートアップ企業や第二創業に活用されています。
５. ライフ＆ワークバランスの充実
本土の都市部とは異なり、少し車を走らせればそこに豊かな自然が広がる沖縄。通勤時間の短縮や、家族との時間の充実など「沖縄に越してきて人生が豊かになった」との声が多く聞かれます。各地に充実したコワーキングスペース等も続々誕生し、リゾート環境を享受しながら新たなビジネスに挑むという、新しいライフスタイルが可能です。