沖縄県の西海岸、宜野湾市宇地泊にある宜野湾ベイサイド情報センター(Gwave)は、宜野市が所管し、インタラクティブ株式会社が指定管理社として管理・運用する複合施設。
名前の由来は、「宜野湾(Ginowan)から波(Wave)を起こし、地域を問わず各地へ情報を届け、各地からの情報の波(Wave)に共鳴していく」。
宜野湾市から沖縄の情報発信と発展を目指す目的で、2003年にオープンした。周辺にはショッピングモールや飲食店も多いので、ワーケーションやノマドワーカーにとって嬉しい立地だ。
お洒落なデザイナーカフェ、起業支援施設、研修施設/貸会議室、会議室等を完備したIT企業向けのオフィスが入っており、情報産業に関わる個人事業主から一般企業までが様々に働き、交流する場となっている。
指定管理者として施設全体を運営するインタラクティブ株式会社の岩本恵美子さんは、「さまざまな方に利用いただける産業施設なので、起業したい方や、アイデアをサポートして発展していきたい企業の人たちなどが集まるイノベーションの場所になればいいなと思っています」と話す。
Gwaveの機能は、フロアごとに主に3つに分かれる。1つずつご紹介していこう。
ノマドワークがはかどるデザイナーカフェ
一階にあるのは、開放的でお洒落な雰囲気のデザイナーカフェ「Gwave Cafe(ジーウェーブカフェ)」。
電源や無料Wi-Fiを完備したカフェで、おいしいコーヒーや軽食をいただきながら作業や読書ができる。
バリスタが提供するというスペシャルティコーヒーを基本に、季節に合わせたシーズナルメニュー、チーズケーキやチョコレートケーキ、サンドイッチなどの軽食も用意されているのが嬉しい。
大きな窓から光が差し込む施設内では、パソコンで作業をしたり読書を楽しむ人が多い。作業がはかどる開放的な雰囲気だ。
無料の会員登録をすれば、Wi-FiやIT機器の利用、パソコンの貸し出しも可能。テーブル席、カウンター席、ソファ席、テラス席があるので、その日の気分と用途で使い分けることができる。
左側にはさらに集中できる作業スペースが用意されており、新聞や充電GOも利用できる。
カフェ利用で、誰でも気軽に作業や仕事ができるのが1階の特徴。
貸切プランもあり、IT&Techや人材育成に関するイベントなどが開催されている。
また、1階には岩本さんらスタッフが常駐するオフィスも入っているので、登記や起業の相談も可能だそう。
登記もできるインキュベーション施設
続いて2階に上がると、ここからは会員としての入居やドロップイン利用ができるインキュベーション施設「Gwave Incubate(ジーウェーブ インキュベート)」。登記やサテライトオフィスとしての利用も可能だ。
芝生のような緑の絨毯が明るい施設内。六角形の机、フリーアドレス方式で机を自由に移動できる仕組み、素足でのワークスタイル、スタンディングのミーティングルームなど、起業家がクリエイティブに作業できる理想的な環境をイメージして、建築家漢那 潤氏が設計したという。
仕切りのないコワーキングスペースで、周りの人たちとモチベーションを高め合いながら仕事がはかどりそうだ。
さらには社内外の人とも打ち合わせができるミーティングスペースを2つ完備し、カラー複合機も使用することができる。
ここで利用できるプランは以下の3つ。
- 正会員プラン 12,000円/月(税込み)
情報産業で起業を目指す人が登録可能 - ドロップイン 1,200円/日(税込み)
県外の人でも、ビジネスユースに合わせて気軽に足を運べる - 法人会員プラン 36,000円/月(税込み)
県内外のIT企業が利用できるプラン
プラン詳細はここから確認できる。
情報産業企業が契約できるオフィススペース
3階〜5階は情報産業企業が契約できるオフィススペース「Gwave Office(ジーウェイブ オフィス)」。
10部屋のオフィスと会議室からなるスペースで、30〜40平米の小型が3室、70〜100平米の中型が4室、150から230平米までの大型のオフィススペース3室が用意されている。
システム開発、機械学習、データ分析など、様々なインターネットサービス事業を展開する企業や、2階のGwave Incubateの利用からステップアップした会社が入居している。
現在は5階の228.77平米、4階の157.57平米のオフィスが空いていている。(2024年2月時点)公募内容については、準備が出来次第、 宜野湾市のホームページやGwave公式サイトで確認できるそう。
2階には、大規模な会議にも対応できる貸会議室/研修施設があり、入居企業以外の方や企業・団体も利用可能となっている。イベントやセミナーなども開催することができる。
宜野湾市の情報産業の拠点として、コワーキングやレンタルオフィスなど様々な機能を持つ野湾ベイサイド情報センター Gwave(ジーウェーブ)。
特に1階のデザイナーズカフェは通常のカフェとして利用することができるので、雰囲気を知りたいという方は、気軽に立ち寄ってみることをおすすめする。