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「やってみたい」が見つかる名護のコミュニティ施設

coconova(ココノバ)

自然豊かな沖縄の北部名護市に、「やってみたい」が見つかるコミュニティ施設「coconova(以下 : ココノバ)」がある。コワーキング施設としてはもちろん、クリエイターやビジネスパーソン、地元住民、移住者など、多様な人々が気軽に訪れることができる皆の憩いの場だ。

地域の診療所だった建物を改装して建てられた「coconova」(写真クレジット:Masaki Komatsu)

約700平米の広々とした施設は1階と2階に分かれており、1階はコンクリート打ちっぱなしの開放的な空間。入り口を入ってすぐは市民に解放されたフリースペースで、可動式の家具や設備が自由に配置されている。

点在した家具や設備から、クリエイティブなヒントをもらえそうな空間造り

小上がりのような畳のベンチは、くつろぎながら読書をしたり企画を考えたりするのにぴったり。大きなテーブルは、パソコン作業をしたり調べものをするのに便利だ。
組み合わせると舞台ステージへの階段にできるというかなりクリエイティブな本棚には、そのほとんどが寄贈されたものだという沢山の本が並ぶ。

多種なリキュールが並ぶおバーカウンターが個性的

また、中央にはお洒落なバーカウンターが設置されており、利用者やイベントで訪れた人がドリンクを楽しむスペースとして愛されている。

バーカウンターの奥にはビリヤード台や卓球台、ダーツが置いてあるので、仕事で煮詰まったときは、遊びでリフレッシュしてみるのもいいだろう。

取材したこの日も、この空間で仕事をしている人もいれば、ふらっと立ち寄って卓球やビリヤードに興じている利用者もいて、それぞれが自由な使い方を見つけて楽しんでいるようだ。

株式会社Social Design代表取締役の加納佑樹さん(左)と北野勇樹さん。

「家具は全て可動式なので、フロア全体を使ったイベントの時でも、一部を貸し出す際でも柔軟に対応できるんです。1階は誰でも立ち寄れるフロアスペースなので、地元のおじいちゃんが本を寄贈しに来たり、在沖外国人の方もバーに飲みに来てくれたりするんですよ」

そう笑顔で説明してくれたのは、株式会社Social Design代表取締役社長の加納佑樹さん。同じく代表取締役の北野勇樹さんとともに、2022年1月にココノバを設立し、運営を担っている。建物のリノベーションから家具設計まで、施設のデザインをチームメンバーだけで作っているというから驚きだ。

「作り込みすぎないことにもこだわっています。誰かが新しいことを始める時に、最初から答えやコンセプトや答えがある状態ではなく、利用者とともに探して作っていきたい。そんな思いが込められてたデザインです」と北野さん。

ココノバは、コワーキングスペースやバーとしての利用のほか、音楽やダンスなど各イベントの開催、ワークショップ、講演会、駐車場エリアも含んだフリーマーケットなど広範な用途で利用することができる。

集う人々の「やってみたい」を応援し、ともに企画し挑戦する施設なのだ。

ココノバで開催されたイベントのようす(写真出典:PR TIMES

世界一周やスタートアップ企業の設立など、多分野での経験を持つ北野さん。たまたま名護を訪れた際にこの建物を見て、「ここで何か面白いことをやりたい」と思ったのがココノバ設立のきっかけだという。

「色々な場所を見てきましたが、名護には特別な魅力があります。自然があり、海があり、人が優しくて、時間の流れが他の地域とは違う。名護はアイデアが生まれ、それを形にできる場所」と、この地の魅力を語る。

北野さんや加納さんら運営側は、施設の貸し出しに加え、スタートアップや起業家の創業/経営支援も行っている。

1階には、有料のコワーキングスペースも設置。
1時間500円からのドロップインや、12,800円からの月額個人・法人会員として利用が可能。学生料金(5,000円)や名護会員料金(7,800円)も用意されており、地域と若者にやさしい割引がある。

さらにはバーチャルオフィス、サテライトオフィスとしての使用やワーケーションプラン、沖縄北部で支社をつくりたい企業向けのプランもある。

詳しくはHPをチェック→https://social-design.town/coconova/seeds

2階は新しい出会いやアイデアのヒントを見つけたりできる自由な空間で、1階はそこから生まれた思考を事業や形にするのを支援してもらえるスペースだ。

1階はより集中して作業できるワーキングスペースになっている

隣にはコーヒーとお惣菜の店「sōen(ソウエン)」が入っており、沖縄の食材を使った料理とおいしいコーヒーを販売している。
昼間はカフェ、夜はスタンドバー、1日を通して惣菜の量り売りを行っているので、仕事の合間や食事のテイクアウトにも便利だ。

コーヒーとお惣菜の店「sōen(ソウエン)」(写真出典:PR TIMES

加納さんや北野さんに、ビジネスアイデアや起業の相談をする利用者も多いという。

加納さんは、「名護は長期滞在で訪れてほしい。デジタルノマドが広まるこの時代だからこそ、美しい自然とおいしいご飯と優しい人たちがいるこの場所で働きながら、遊びや出会いを通して自分の創造性を楽しんでほしい」と名護の魅力を語る。

北野さんは、「何か新しいことを始めたいと思った時、ココノバをきっかけにしてほしい。面白い、やってみたいアイデアがあれば気軽に共有して欲しい。ココノバが協力できることがあるかも」と呼び掛ける。

沖縄に住んでいる人も、旅行で沖縄を訪れる予定の人も、ぜひ名護のココノバに足を伸ばして「自分のやりたいを見つける」体験をしてみてはどうだろうか?

利用者の声

やんばるカーサポート株式会社
CSO/CFO
迫那津美さん

ココノバの利用者で、やんばる地域で共創レンタカー事業を展開するやんばるカーサポート株式会社の迫那津美さんに話を伺った。

経営コンサルタントとして企業変革や地域活性化事業に携わっていた迫さんは、2022年に名護を訪れた時、その魅力に触れて移住を決意した。
ココノバで受けたアイデアのインスピレーションや仲間たちとの出会いが、現在のスタートアップ設立に大きく影響しているという。

「『好きなことを仕事に』を応援したい。車事業のほかにも挑戦したいことがあります。ココノバと名護は、いい意味でまだまだ発展途上な場所。だからこそ、コミュニティの温度感が高く、一体感があります。アドレスホッパーの方も、素敵な場所だと褒めてくれることが多いです」と名護と施設の魅力を語った。

coconova(ココノバ)

施設詳細

住所:沖縄県名護市宮里 1004番地
営業時間:火〜土 10:00~23:00 日曜日 10:00〜18:00
定休日: 月曜日
問合せ:https://page.line.me/753iiwxz?openQrModal=true
利用料金:1階のみ有料(詳しくはHPをチェック)
設備:Wi-Fi、MTG可能、読書可能、作業可能、2階は利用料無料 etc

ウェブサイト
https://social-design.town/coconova

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